ベラルーシ国民二人のリトアニア政府によるリトアニア入国・シェンゲン圏入域拒否の取り下げを求める署名のお願い

こちらのネット署名フォームから、ベラルーシ国民二人のリトアニア政府によるリトアニア入国・シェンゲン圏入域拒否の取り下げを求める署名をお願いいたします。
https://secure.avaaz.org/en/petition/Lift_persona_nongrata_status_for_Belarusian_antinuclear_ativists_applied_by_Lithuania/

(以下、ベラルーシの環境NGO エコドム"Ekodom" の声明の抄訳を取り混ぜて紹介)
2012年9月26日、ベラルーシのジャーナリスト・反原発活動家タツィアナ・ノヴィコヴァ女史(Tatsiana Novikova, ロシア語 Татьяна Новикова)と、ベラルーシの新原発立地オストロヴェツ(Ostrovets, ロシア語 Островец)現地で反原発活動を続けているニコライ・ウラセヴィチ氏(Nikolai Ulasevich, ロシア語 Николай Уласевич)の二人が、リトアニア入国の際に「リトアニア国内あるいは他のEU国内の秩序・治安を乱す可能性がある」という理由で国境警備隊から入国拒否を受けました。
二人とも必要なビザは所持していたもののリトアニア政府の「好ましからざる人物」のブラックリストに載っていたために入国拒否を受けました。同時にシェンゲン圏全域への入域も不可能な状態が続いています。

 
タツィアナ・ノヴィコヴァ女史(Tatsiana Novikova, Татьяна Новикова)

ニコライ・ウラセヴィチ氏(Nikolai Ulasevich, Николай Уласевич)

ウラセヴィチ氏は「オストロヴェツの原発建設は犯罪だ!」キャンペーンのコーディネーターを務めています。そしてノヴィコヴァ女史はベラルーシの反原発運動全般のコーディネーターと同時に、新原発計画を評価する独立した専門家グループの秘書も務めています。二人はベラルーシのみならずリトアニア、ロシアのカリーニングラード州の新原発計画にも批判を続けています。

ウラセヴィチ氏とノヴィコヴァ女史の二人はリトアニアの国会で開催した「リトアニア・ベラルーシ:隣国同士の原子力(Lithuania – Belarus: Nuclear Energy Neighborhood)」に参加する予定でした。二人とも会議には公式に招待されていて、両国の原発の問題点や原子力政策の決定過程における市民参加の問題についてリトアニアの反原発グループと意見交換する予定でした。

ウラセヴィチ氏とノヴィコヴァ女史はそれ以前にも、NGOやリトアニア国会の議員・政党から招待を受けて国際会議に参加するためにリトアニアに入国することは度々あり、入国の際には何の問題もありませんでした。ノヴィコヴァ女史は2011年12月にリトアニア・ヴィリニュスの国会で開かれた原子力問題の国際会議の発起人・オーガナイザーでもあり、リトアニア・ベラルーシ・ロシア・イギリス・スウェーデン・フィンランド・ドイツ・ノルウェイからの参加があって会議は成功を収めています。

ウラセヴィチ氏とノヴィコヴァ女史の二人はベラルーシ政府の新原発計画の問題点を指摘し、国内外で公然と批判し続けています。そしてベラルーシ政府は二人の活動に対して弾圧を続けています。2012年7月中旬には、ノヴィコヴァ女史が在ベラルーシ・ロシア大使館にベラルーシ政府の新原発計画についての公開質問状を提出する前に彼女を逮捕し五日間拘留しました。

今回のリトアニア政府によるベラルーシの反原発活動家二人の入国拒否は非常に政治的な動機に基づいており、リトアニアの国政選挙・原発の是非を巡る国民投票を前に、リトアニア国民の意思を操作する目的で行われたものと考えられます。このような対応は彼らのような原発反対派に対してEU・シェンゲン圏入域の門を閉ざすと同時にベラルーシ当局による彼らへの弾圧を容易にするでしょう。それは基本的人権を踏みにじる非人道的な対応であり、EUの民主主義の伝統に反しています。

リトアニア外務省に対して再考を促すとともに、リトアニア国会に対しても適切な対応を求めます。そして私たちはこの署名活動における国際的な支援を求めます。


この署名活動についての英語・ポーランド語版の記事
http://energiasynergia.blogspot.com/2012/10/podpisz-petycje-o-zniesienie-statusu.html


この件についての過去の記事へのリンク:

リトアニアの総選挙・国民投票の裏側で
http://energiasynergia.blogspot.com/2012/10/20121014-httpkokumintohyo.html

ANTI-NUCLEAR ACTIVISTS FROM BELARUS BECAME PERSONA NON-GRATA IN LITHUANIA(英語)
http://energiasynergia.blogspot.com/2012/09/antinuclear-activists-from-belarus.html

BIAŁORUSCY DZIAŁACZE ANTYATOMOWI UZNANI ZA PERSONA NON GRATA NA LITWIE(ポーランド語)
http://energiasynergia.blogspot.com/2012/09/biaoruscy-dziaacze-antyatomowi-uznani.html